デュルケムにとってトーテム集団は、宗教生活のみなずら社会そのものの原初形態であった。彼の考察は、信念や儀礼等の宗教的側面にとどまらず、思考の基本的な枠組、時間や空間の概念にまでも拡がってゆく。ウェーバーと並んで宗教社会学を確立し、以後の社会学の各分野に多大な影響を及ぼしたデュルケムの最後の著書。
「BOOKデータベース」より
宗教とは、社会における「聖」と「俗」の集団表象であり、社会そのものに根ざす力である。デュルケムは、オーストラリア原住民のトーテミズムを考察の対象としてとりあげ、宗教の社会的起源・機能を解明してゆく。宗教現象の研究に社会学的方法の規準を適用して、科学的基礎を与えた名著。
「BOOKデータベース」より
原タイトル: Les formes élémentaires de la vie religieuse,1912
「国立国会図書館デジタルコレクション」より