石川敏男, 寺崎裕則 著
英国演劇の真髄は、言葉なのである。英国演劇の根底に流れているものは、確固たるリアリズムとオーソドックス性である。見るよりも聴く芝居が本道なのだ。せりふの陰影、変化をいかにはっきり、いかに正確に表現するかが一番大きなことであって、動きも装置もその陰に隠れてしまうのだ。しかし本来、日本の寄席程度の小さな劇場で発達した言葉の芸術は、エリザベス朝の昔から全く変わらず今日まで英国演劇の中に脈々と流れ、生きている。
「BOOKデータベース」より
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