地震前兆現象 : 予知のためのデータ・ベース

力武常次 著

日本における地震予知計画が発足してから、すでに20年が経過した。この間、各種測量の強化や観測所の新設・整備によって、地震前兆と思われるデータが急速に蓄積されてきた。地震予知を実行するためには、当然前兆現象に依存するわけであるが、従来はデータ不足もあって、前兆現象の性質を十分に理解することは困難であった。しかしながら、データ数が著しく増加したこともあり、現実に実行することを要求されている東海地震の短期的および直前予知の根拠を固めるためにも、各種前兆現象の諸性質を可能な限り明らかにする必要がある。上記のような目的意識のもとに、日本において集積された地震前兆データを洗い直してデータ・ベースをつくることが本書のおもな目的である。

「BOOKデータベース」より

参考文献: p223~227

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

[目次]

  • 地震予知要素としての前兆現象-地震予知計画のバックグラウンド(長期的前兆
  • 短期的前兆)
  • 日本における地震前兆事例カタログ
  • 地震予知計画による典型的前兆事例宏観異常現象(地形変化
  • 鳴動・前震
  • 動物異常行動
  • 異常気象・植物異常
  • 発光現象
  • 地下水・温泉
  • 超能力)
  • 大地震の前兆-各論と比較(安政東海地震
  • 安政江戸地震
  • 関東地震
  • 東南海地震
  • 伊豆大島近海地震)
  • 前兆現象の諸特性(先行時間とマグニチュード
  • 出現距離とマグニチュード
  • 前兆現象の特性の物理的解釈)

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 目次
  • はしがき
  • 1章 はじめに / 1
  • 2章 地震予知要素としての前兆現象 地震予知計画のバックグラウンド / 3
  • 2.1 長期的前兆 / 5
  • 2.1.1 歴史的地震活動 / 5
  • 2.1.2 地殻歪 / 10
  • 2.1.3 地震活動の消長と空白域 / 13
  • 2.1.4 活断層 / 15
  • 2.2 短期的前兆 / 15
  • 2.2.1 測地学的シグナル / 16
  • 2.2.2 傾斜・歪シグナル / 18
  • 2.2.3 地震学的シグナル / 20
  • 2.2.4 地球電磁気学的シグナル / 22
  • 2.2.5 地球化学的シグナル / 23
  • 2.2.6 宏観異常現象 / 24
  • 2.3 地震前兆現象の分類 / 24
  • 3章 日本における地震前兆事例カタログ / 25
  • 3.1 測地学的前兆カタログ / 25
  • 3.2 傾斜・歪による前兆カタログ / 27
  • 3.3 地震学的前兆カタログ / 32
  • 3.4 地球電磁気学的前兆カタログ / 50
  • 3.5 地球化学的前兆カタログ / 55
  • 4章 地震予知計画による典型的前兆事例 / 60
  • 4.1 測地学的前兆事例 / 60
  • 4.1.1 麻績地震(M=5.0,1967)(l) / 60
  • 4.1.2 伊豆半島の地震活動(l,k) / 61
  • 4.2 傾斜・歪による前兆事例 / 61
  • 4.2.1 振子型傾斜計による事例(t) / 61
  • 4.2.2 水管傾斜計による事例(T) / 63
  • 4.2.3 伸縮計による事例(h) / 64
  • 4.2.4 埋込式体積歪計による事例(H) / 64
  • 4.3 地震学的前兆事例 / 65
  • 4.3.1 前震(f) / 65
  • 4.3.2 b値(b) / 66
  • 4.3.3 微小地震(m) / 67
  • 4.3.4 発震機構(s) / 67
  • 4.3.5 地震波速度変化(v) / 67
  • 4.3.6 地震活動パターン変化(p) / 68
  • 4.3.7 異常地震活動(a) / 69
  • 4.3.8 地震活動空白・静穏化(q) / 70
  • 4.3.9 地震波形(F) / 70
  • 4.3.10 Q値(Q) / 70
  • 4.4 地球電磁気学的前兆事例 / 71
  • 4.4.1 地磁気(g) / 71
  • 4.4.2 地電流(e) / 72
  • 4.4.3 比抵抗(r) / 73
  • 4.4.4 比抵抗(R) / 74
  • 4.5 地球化学的前兆事例 / 74
  • 4.5.1 ラドンほか(i) / 74
  • 4.5.2 地下水・温泉(u) / 75
  • 5章 宏観異常現象 / 77
  • 5.1 地形変化 / 78
  • 5.2 鳴動(地鳴り)・前震 / 78
  • 5.3 動物異常行動 / 79
  • 5.4 異常気象・植物異常 / 80
  • 5.5 発光現象(光り物) / 81
  • 5.6 地下水・温泉 / 81
  • 5.7 超能力 / 81
  • 6章 大地震の前兆-各論と比較 / 82
  • 6.1 安政東海地震 / 82
  • 6.1.1 安政東海地震の前兆データ / 82
  • 6.1.2 前兆データの要点 / 95
  • 6.1.3 前兆の先行時間 / 99
  • 6.1.4 前兆の出現地点 / 100
  • 6.2 安政江戸地震 / 100
  • 6.2.1 安政江戸地震の前兆データ / 101
  • 6.2.2 データの評価 / 106
  • 6.3 関東地震 / 107
  • 6.3.1 調査方法 / 107
  • 6.3.2 データの概要 / 109
  • 6.3.3 先行時間の頻度分布 / 172
  • 6.3.4 前兆の出現地点 / 175
  • 6.3.5 前兆出現のシナリオ / 176
  • 6.4 東南海地震 / 177
  • 6.4.1 前兆調査の概要とデータの一覧表 / 177
  • 6.4.2 データの概要と特徴 / 192
  • 6.4.3 先行時間の頻度分布 / 194
  • 6.4.4 前兆の出現地点 / 195
  • 6.4.5 前兆出現のシナリオ / 196
  • 6.5 伊豆大島近海地震 / 196
  • 6.5.1 データの概要 / 197
  • 6.5.2 先行時間の頻度分布 / 202
  • 6.5.3 前兆の出現地点 / 202
  • 6.6 その他の大地震 / 203
  • 6.7 比較地震前兆論 / 203
  • 7章 前兆現象の諸特性 / 205
  • 7.1 先行時間とマグニチュード / 205
  • 7.1.1 第一種先行現象 / 206
  • 7.1.2 第二種先行現象 / 210
  • 7.1.3 第三種先行現象 / 211
  • 7.2 出現距離とマグニチュード / 211
  • 7.3 前兆現象の特性の物理的解釈 / 213
  • 7.3.1 先行時間 / 213
  • 7.3.2 出現距離 / 214
  • 8章 おわりに / 221
  • 参考文献 / 223
  • 索引 / 229

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 地震前兆現象 : 予知のためのデータ・ベース
著作者等 力武 常次
書名ヨミ ジシン ゼンチョウ ゲンショウ
出版元 東京大学出版会
刊行年月 1986.11
ページ数 232p
大きさ 27cm
ISBN 4130601075
NCID BN00646795
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全国書誌番号
87009926
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言語 日本語
出版国 日本
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