栃木県の百年

大町雅美 著

本書は、激動の百年を生き抜いた栃木県民の姿を各分野からわかり易く描いている。戊辰戦争で苦しみ、自由民権運動で開眼する県民の姿、軍都宇都宮の形成の過程で、一方では、足尾の問題は公害の原点とまでいわれてきた。軍事的依存の姿から、戦後県民のエネルギーは平和に徹し動きはじめた。観光に、農業から工業県へと県民の活眼は将来への課題を提供してくれる。

「BOOKデータベース」より

巻末: 年表・参考文献

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

[目次]

  • 1 近代への夜明け
  • 2 殖産興業と自由民権運動
  • 3 資本主義の発展と県民
  • 4 大正デモクラシー下の民衆
  • 5 恐慌にゆれる社会
  • 6 15年戦争下の民衆
  • 7 戦後民主化と復興
  • 8 変貌する栃木県

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 目次
  • 近代の横顔 時代に対応する県民 / 2
  • 一 近代への夜明け / 9
  • 1 幕藩体制の解体 / 10
  • 尊攘運動と下野
  • 慶応二・三年の農民一揆
  • 出流山事件
  • 2 戊辰戦争と民衆 / 18
  • 戦場化する下野
  • 世直しと戊辰内乱
  • 草莽隊の運命
  • 3 廃藩置県から栃木県の成立 / 29
  • 県行政の変遷
  • 栃木県の成立
  • 二 殖産興業と自由民権運動 / 35
  • 1 地域産業の発達 / 36
  • 地租改正をめぐる苦渋
  • 足利織物の興隆
  • 水力による諸工業の近代化
  • あらたな開拓をめざし
  • 2 自由は都賀の山間より / 50
  • 民権の夜明け
  • 県会と民権
  • 国会開設運動
  • 3 激化をたどる政争 / 58
  • デフレ経済下の農民と政党
  • 県庁の移転
  • 鯉沼九八郎と加波山事件
  • 星亨と新井章吾
  • 4 文明の近代化 / 70
  • コレラ流行の対策と波紋
  • 中等教育の開花
  • 日光と外国人
  • 三 資本主義の発展と県民 / 79
  • 1 足尾鉱毒事件と谷中村廃村 / 80
  • 鉱毒の顕在化
  • 調停と示談
  • 農民押出しと政府の対応
  • 田中正造の直訴
  • 谷中廃村と遊水池化
  • 被害民の移住
  • 2 地方自治と戦争 / 99
  • 町村制の施行
  • 政界の激動
  • 日露戦争と第十四師団
  • 地方改良運動と農村
  • 3 明治期の社会経済状況 / 109
  • 鉄道敷設の特殊性
  • 金融機関の発達
  • 窯業の台頭
  • 足尾暴動事件
  • 4 教育と時代相 / 125
  • 中等教育の普及
  • 子守教育と女工教育
  • 心身障害児教育の発展
  • 廃娼運動
  • 四 大正デモクラシー下の民衆 / 135
  • 1 デモクラシーの風潮 / 136
  • 護憲運動と政争
  • 第十四師団のシベリア出兵と県民
  • デモクラシーの高まり
  • 普選運動
  • 2 民衆解放の高まり / 145
  • 友愛会と足尾争議
  • 電灯料金値下げ運動
  • 米騒動の波紋
  • 労働運動の台頭
  • 3 教育界の激動 / 156
  • 悩める一二歳
  • 宇都宮高等農林学校の開校
  • 図書館への関心
  • 自由教育の実践
  • 五 恐慌にゆれる社会 / 169
  • 1 恐慌の深刻化 / 170
  • 恐慌と下野中央銀行
  • 農村の悲歌
  • 農民組合の組織化
  • 農村不況と教育
  • 2 農民の苦悩と自力更生 / 180
  • 阿久津村事件
  • 農村救済事業
  • 農村経済更生運動
  • 3 無産政党と思想問題 / 188
  • 足尾と無産政党
  • 労働争議の高揚
  • E・Pニュース事件と教員の思想問題
  • 教練か芸術か
  • 六 十五年戦争下の民衆 / 199
  • 1 戦争と県民 / 200
  • 満州開拓移民
  • 国民精神総動員運動
  • 銃後援護の活動
  • 物資の徴発
  • 2 翼賛体制下の動き / 210
  • 翼賛体制と団体
  • 戦時下の県民生活
  • 外国人に対する強制労働
  • 3 戦時体制下の民衆 / 220
  • 戦地と故郷を結ぶ手紙
  • 軍事工場で働く中学生
  • 大谷地下工場
  • 学童疎開の受入れ
  • 雨中の空襲
  • 八月十五日
  • 七 戦後民主化と復興 / 237
  • 1 占領から復興へ / 238
  • 占領軍の進駐
  • 食糧苦にあえぐ県民
  • 女性議員の台頭
  • 農村変革と農地改革
  • 2 戦後体制の出発 / 248
  • 開拓に生きる
  • 労働運動の再建
  • 六三制と軍政部の教育施策
  • 町村合併と自治
  • 3 災害からの復興 / 259
  • 水害と今市地震
  • 経済振興総合開発計画
  • 観光県栃木への第一歩
  • 八 変貌する栃木県 / 267
  • 1 開発と地域の変化 / 268
  • 工業団地の発達
  • 地域諸産業の変貌
  • 那須野ヶ原総合開発
  • 2 高度成長の光と影 / 275
  • ダム建設とその影響
  • 足尾銅山の閉山
  • 公害と住民運動
  • 転換期の鉄道
  • 3 未来への展望 / 286
  • 東北自動車道と新幹線
  • ゆたかな心をもとめて
  • テクノポリス構想と現実
  • 付録
  • 索引
  • 年表
  • 参考文献
  • 図版提供・所蔵者一覧

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 栃木県の百年
著作者等 大町 雅美
書名ヨミ トチギケン ノ ヒャクネン
シリーズ名 県民100年史 ; 9
出版元 山川出版社
刊行年月 1986.7
ページ数 296, 28p
大きさ 20cm
ISBN 4634270900
NCID BN00604933
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全国書誌番号
86051928
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言語 日本語
出版国 日本
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