時間と死

中島義道 著

時間を問い、死の問題に肉迫し、常識的な世界像を脱臼させてきた哲学の道の到達点を示す書下し、さて、この断崖からどこへ跳躍を?カントを出発点として、大森荘蔵の哲学と対話をつづけ、アリストテレス、アウグスチヌス、ヘーゲル、ベルクソン、そしてサルトルからデリダまで、あらゆるタイプの時間論を視野に構築された「不在の哲学」。その切っ先は死の「残酷な意味を剥奪する」地点に至った。「私」が死ぬとは、絶えず湧き出す、新たな"いま"から消滅すること、「有」から「無」への転換ではなく、「不在」から「無」への転換、あらゆる意味で「不在」である「私」が、失うもののない転換なのである。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 時間と「時間」という概念(現在・過去・未来は時間の必然的な存在性格であるのか?
  • 空虚な時間 ほか)
  • 第2章 過去が「もうない」とはいかなることか?(想起と過去
  • 大森荘蔵の時間論を批判する ほか)
  • 第3章 現在が「ある」とはいかなることか?(アリストテレスの"いま"
  • アウグスチヌスの現在中心主義 ほか)
  • 第4章 未来は「まだない」のか?(未来の非存在)
  • 第5章 「私」の死(超越論的統覚と「現存在の感じ」
  • 物自体と英知体 ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 時間と死
著作者等 中島 義道
書名ヨミ ジカン ト シ : フザイ ト ム ノ アイダ デ
書名別名 不在と無のあいだで
出版元 ぷねうま舎
刊行年月 2016.10
ページ数 202p
大きさ 20cm
ISBN 978-4-906791-62-0
NCID BB2252277X
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
22807926
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想