日本近世貨幣史の研究

安国良一 著

日本の歴史上、近世ほど多種類の貨幣が流通した時代はない。金・銀・銭という幕府制定の「三貨」、近世初頭の大名領国にみられる金銀貨「領国貨幣」、藩札や私札の紙幣などを加えればその数は膨大である。さらに銭については、地域独特の数え方もあった。こうした複雑さのいっぽう、近世の権力は貨幣制度を確立したとも認識されている。本書は、この一見矛盾する貨幣の特質を明らかにすることを試みる。近世貨幣はどのように生まれ、流通し、終焉をむかえたのか-。一国一通貨という貨幣観を解きほぐし、その独自の機能や意味づけを問いなおす良著。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部 貨幣の統合と多様性(三貨制度の成立
  • 貨幣の地域性と近世的統合
  • 地域からみた近世中後期の通貨事情(一)-播磨を中心に
  • 地域からみた近世中後期の通貨事情(二)-伊予の場合)
  • 第2部 貨幣の機能(金銀貨の機能とその展開
  • 貨幣改鋳と新旧貨引替機構-文政期、十五軒組合の設立を中心に
  • 近世初期の撰銭令と銭貨の機能
  • 貨幣の社会的・文化的効用)
  • 第3部 寛永通宝の鋳造と流通(寛永通宝の第一次鋳造
  • 寛永期の大坂銭座
  • 享保期、大坂難波銭座の鋳銭
  • 真鍮四文銭の鋳造と流通
  • まとめと展望)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 日本近世貨幣史の研究
著作者等 安国 良一
書名ヨミ ニホン キンセイ カヘイシ ノ ケンキュウ
出版元 思文閣
刊行年月 2016.5
ページ数 306,6p
大きさ 22cm
ISBN 978-4-7842-1848-6
NCID BB21273567
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全国書誌番号
22760939
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言語 日本語
出版国 日本
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