村上春樹と仏教

平野純 著

「僕の父は…僧侶でした。僕は…そういう環境から強く影響を受けたんです」。村上自身がかつてこう語ったにもかかわらず、仏教と村上作品の関係は論じられてこなかった。本書はこの点を初めて本格的に考察。仏教研究者である著者が、『風の歌を聴け』から『多崎つくる』までの主要作品に沿って、村上文学の根底に常に仏教的世界観があることを明確に示す。"仏教"で読み解く画期的・村上春樹論!

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部(村上春樹と「何かが終わってしまった症候群」
  • 『風の歌を聴け』の煩悩即菩提
  • 「唯名論者」村上春樹の果敢な戦いとは
  • 村上春樹にみる「庶民的な」無常感覚)
  • 第2部(村上春樹、悪魔祓いのコミットメントを始める
  • 村上春樹をとらえる「古い夢」の世界
  • 村上春樹を閉じこめる「空」の輪の秘密)
  • 第3部(『ねじまき鳥クロニクル』と『豊饒の海』の間
  • 『海辺のカフカ』-鏡の世界のゴーストたち
  • 「均衡そのものが善」と『1Q84』の教祖は語る
  • 『1Q84』のゴージャスで支離滅裂な世界
  • 色彩を持たない多崎つくると、甘美なる涅槃への旅路)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 村上春樹と仏教
著作者等 平野 純
書名ヨミ ムラカミ ハルキ ト ブッキョウ
出版元 楽工社
刊行年月 2016.4
ページ数 301p
大きさ 20cm
ISBN 978-4-903063-75-1
NCID BB21177767
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全国書誌番号
22715465
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言語 日本語
出版国 日本
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