ナイラ・カビール 著 ; 遠藤環, 青山和佳, 韓載香 訳
ダッカとロンドンという2つの都市を舞台に、労働市場に包摂される過程におけるバングラデシュ人女性たちの選択と制約、世帯内関係の変化の有無を描き出す。より自由なはずのイギリスに移住した女性たちはむしろ、伝統的な文化的規範に縛られており、一方で規範の国バングラデシュに残った女性たちは工場労働者になることで変化の契機を作り出していた。この逆説を、詳細な現地調査と、経済学と社会学を架橋した理論的な中間的立場から明らかにする、古典的名著、待望の翻訳。
「BOOKデータベース」より
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