常にマルクスの名と共に語られてきた革命家フリードリヒ・エンゲルス。自らは産業革命の揺籃地マンチェスターで家業の綿工場を経営しながら、40年にわたって友人カール・マルクスとその家族の生活を支え、マルクスの死後は、生前刊行がかなわなかった『資本論』第2巻、第3巻を完成させた人物だ。マルクスが再評価される中で不当にも忘れ去られ、マルクス思想をねじ曲げた張本人とまで断罪されるエンゲルスとは、一体何者だったのか。彼は何を考え、何をなし得たのか。不世出の革命家エンゲルスの思想と人間に迫る決定版評伝。
「BOOKデータベース」より