木下杢太郎 [著] ; 岩阪恵子 選
北原白秋らと文学美術運動「パンの会」を組織し、小説家、劇作家、キリシタン史研究家等として活躍した耽美派の詩人は、医師としてハンセン病根絶に尽力した智と義の人でもあった。三島由紀夫が「いちばん美しい紀行文」と称した「クウバ紀行」、加藤周一が鴎外以後、荷風と共に「高雅な余韻」を伝えると評する史伝(「森鴎外」)他を収録。旺盛な好奇心と繊細な感受性、広い教養と思惟の深さを具えた巨人が遺した散文の精髄。
「BOOKデータベース」より
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