平和憲法の深層

古関彰一 著

改憲・護憲の谷間で、憲法第九条の基本的な文献である議事録は、驚くべきことにこの七〇年間ほとんど紹介されてこなかった。「戦争の放棄」と「平和憲法」は、直接には関係がないし、それをつくったのは、マッカーサーでも幣原首相でもなかった。その単純でない経過を初めて解き明かす。また「憲法はGHQの押し付け」と言われるが実際はどうだったか。「日本は平和国家」といつから言われてきたのか。「敗戦」を「終戦」に、「占領軍」を「進駐軍」と言い換えたのは誰が何のためだったか…などについて、日本国憲法誕生の経過を再現し、今日に至る根本的重大問題を再検討する。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 平和憲法を見直す(三つの憲法の外見
  • 三つの憲法と人権規定
  • 内側から見た三つの憲法)
  • 第2章 憲法九条の深層(発案者は誰か、それはなんのためか
  • GHQのタイムリミット
  • 「戦争の放棄」から「平和主義」へ
  • 天皇制・沖縄そして九条
  • 「芦田修正」とはなんだったのか)
  • 第3章 知られざる「平和憲法」(戦後憲法への模索
  • 東京帝国大学憲法研究委員会の発足)
  • 第4章 憲法研究会案の意義(浮かび上がった地下水脈
  • 憲法研究会案の誕生
  • GHQの研究会案への評価
  • 鈴木安蔵の政府草案への評価と批判
  • 憲法研究会案は、なぜ陰に追いやられてきたのか)
  • 第5章 深層から見えてきた「平和」(「平和」に飢えていた頃
  • 「押し付け」の実像
  • 戦争と平和の間で
  • 七〇年目を迎える「平和憲法」)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 平和憲法の深層
著作者等 古関 彰一
書名ヨミ ヘイワ ケンポウ ノ シンソウ
シリーズ名 ちくま新書 1122
出版元 筑摩書房
刊行年月 2015.4
ページ数 269p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-480-06827-9
NCID BB18382495
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全国書誌番号
22573178
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言語 日本語
出版国 日本
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