日本画家であり、西陣織の図案家でもあった江馬進(1910〜1973年)は創作、研究のため、世界各地より蒐集された裂地を模写し、木版刷りによる『東西染織文』(1951年、1955年刊)を著しました。本書に収録された320余点の裂地模様は、世界の国々や様ざまな民族の特徴を表し、古くから連綿と受け継がれてきました。モチーフは、植物、花、幾何学、動物、人物など、多様な色づかいで構成されており、刊行から半世紀以上を経た今も、私たちに新鮮な驚きと新たな発見を生み出してくれます。世界の模様の数々をごゆっくりお愉しみ下さい。
「BOOKデータベース」より