山本芳久 著
キリスト教の教義に基づいた抽象的概念を駆使する難解な神学者として解されてきた、中世最大の思想家トマス・アクィナス。本書では、そのような神学的枠組みを超え、トマスがありふれた日常的な経験である"感情"を微視的に分析し、独自の"人間論"を構築していることを明らかにする。トマス哲学に通奏低音のように鳴り響く、存在するもの全体への肯定と讃美の旋律を描き出し、この世界を肯定的に受けとめ、生き抜く実践的な生の技法を、最大の主著『神学大全』から読み解く、意欲的な一冊。
「BOOKデータベース」より
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