清水婦久子 著
源氏物語の巻名は、歌合の歌題にように作者に与えられた物語の"題"であった。古来の歌のことばや歌題から巻名が生じ、巻名から巻々の歌や名場面が作られ、さらに歌を媒介として後の巻に受け継がれ長編化していった過程を明らかにする。本書の巻名論は、引歌や歴史の準拠の問題とも深く関わり、主題論、表現論、成立論に及ぶもので、物語の生成を解明する鍵となる。巻末には巻名の由来となった古歌や事柄の一覧を付した。
「BOOKデータベース」より
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