「農民画家」ミレーの真実

井出洋一郎 著

一九世紀フランスでは酷評され、日本やアメリカでは「敬虔で道徳的」と礼賛されたミレー。特に日本では、明治期よりミレーを偉人としてあがめてきたことが、画家の実像を見えにくくした。同時代の画壇を震撼させた革新性、農民画に留まらない画業の多様性、ミレー作品の現代性を明らかにしながら、毀誉褒貶に満ちた「清貧の農民画家」の真の姿に迫る。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 "種をまく人"がまいているのは何か?-ミレーの革新性(ミレーによる「農民画」の改革
  • "種をまく人"の衝撃
  • 二つの"種をまく人"の謎)
  • 第2章 ミレーの生涯と画業の変遷-ミレーの多様性(グレヴィルの日々-ミレーの原風景
  • シェルブール、パリ-苦難の日々と肖像画家としての研鑽
  • 二月革命でつかんだチャンス-歴史画から農民画へ
  • バルビゾン前期-農民画代表作の誕生
  • バルビゾン後期-風景画の新境地と名声
  • 晩年-最後の「四季」から印象主義の先駆へ)
  • 第3章 ミレーは本当に清貧か?-ミレー神話の形成過程(ミレー・ブームを作ったアメリカ
  • サンスィエの「ミレー伝」、神話と真実
  • 日本におけるミレー神話)
  • 第4章 さまよえる魂の画家-ミレーの現代性(「現代画家」としてのミレーの素顔
  • 人間の疎外とミレーの世界性)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 「農民画家」ミレーの真実
著作者等 井出 洋一郎
書名ヨミ ノウミン ガカ ミレー ノ シンジツ
シリーズ名 NHK出版新書 427
出版元 NHK
刊行年月 2014.2
ページ数 228p 図版16p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-14-088427-0
NCID BB14923505
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
22369575
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想