ほんとうの構造主義 : 言語・権力・主体

出口顯 著

二十世紀なかば、構造主義は思想界を一変させた。その思考は今なおあらゆる学問分野の底流となっている。構造主義者は、日常生活に潜む権力、他者を排除する仕組み、そして「オリジナル」という観念が幻想であることを暴いてきた。では、現代、構造主義に読み込める最も重要な知見とは何か。それは、他者を巻き込んで成立する自己像を発見したことである。「絆」が称賛される一方で他者への不寛容が強まっている現在、異質な存在を包摂する個人のあり方をこそ学ぶべきなのだ。原典を丁寧に読み解き、来るべき社会の構想に及ぶ"再入門"書。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部 主体と作品の解体(作者はなぜ死んでいるのか
  • 言語は何を伝えるか
  • 「構造」とは何か
  • 類似から相似へ
  • 権力はいつ変容したか)
  • 第2部 権力と主体の解剖(代理から代替へ
  • 古代における「主体化」
  • 言語の権力を揺さぶる
  • 悲劇の人格論
  • 「ない」という「ある」こと)
  • 第3部 今こそ読み返す(人を喰う社会と人を吐き出す社会
  • 分人論を先取りし、のりこえる
  • 新世界のレヴィ=ストロース)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 ほんとうの構造主義 : 言語・権力・主体
著作者等 出口 顯
書名ヨミ ホントウ ノ コウゾウ シュギ : ゲンゴ ケンリョク シュタイ
シリーズ名 NHKブックス 1210
出版元 NHK
刊行年月 2013.11
ページ数 286p
大きさ 19cm
ISBN 978-4-14-091210-2
NCID BB14063928
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全国書誌番号
22334018
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言語 日本語
出版国 日本
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