変格探偵小説入門 : 奇想の遺産

谷口基 著

「謎解き」を主眼とする本格探偵小説に対し、変格探偵小説と呼ばれて来たのは、怪奇、幻想、猟奇、SF、秘境、冒険、シュールレアリスムなどの要素を含んだ、多様な小説群である。江戸川乱歩、横溝正史、小酒井不木、夢野久作、橘外男、渡辺温、久生十蘭、西尾正…。彼らはみな、変格探偵小説の書き手として活躍した。狭義の推理小説の枠を超えた豊饒さで読者を魅了しつつ、今日まで途絶えることなく受け継がれてきた「変格」の精神史を、豊富な資料から論じる。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 「変格探偵小説」とは何か
  • 第2章 変格探偵作家としての江戸川乱歩
  • 第3章 変格の血脈-横溝正史が受け継いだもの
  • 第4章 医文学者の変格-小酒井不木の「健全」と「不健全」
  • 第5章 変格派の雄・夢野久作-未知の精神領域へ
  • 第6章 変格のリアリズム-「実話」をめぐる試行
  • 第7章 変格のローカリズム-都市、秘境、そして鎌倉
  • 結語にかえて-あらためて、変革とは、探偵小説とは?

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 変格探偵小説入門 : 奇想の遺産
著作者等 谷口 基
書名ヨミ ヘンカク タンテイ ショウセツ ニュウモン : キソウ ノ イサン
シリーズ名 岩波現代全書 013
出版元 岩波書店
刊行年月 2013.9
ページ数 279p
大きさ 19cm
ISBN 978-4-00-029113-2
NCID BB13472808
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全国書誌番号
22315022
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言語 日本語
出版国 日本
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