震災画報

宮武外骨 著

明治大正期のジャーナリスト宮武外骨による一味違った関東大震災の記録。筆禍事件で何度も投獄された外骨らしく、復興に対する政府の無能ぶりを激しく糾弾しつつも、その眼は市井の人々の生に注がれていく。尋ね人の掲示板と化した上野の西郷隆盛像、人の土地に建てたバラックを売るつわもの、皇居のお堀で沐浴する人々、「丸焼屋」の屋号で再開した飲食店、朝鮮人暴動説を流し虐殺に手を染める自警団…。そこには災害を乗り越えようとする人間の逞しさと、非常時ゆえにさらけ出されてしまう浅ましさがあった。猛火に包まれる寸前の本所被服廠の写真など貴重図版多数収録。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 論説
  • 地震学の知識概略
  • 上野公園に集った避難者
  • 尋ね人の貼紙
  • 上野山王台の西郷隆盛銅像
  • 吉原の遊女
  • 貧富平等の無差別生活
  • 東京を去った百万の避難者
  • 見聞雑記
  • 写真銅版の実景または図画〔ほか〕

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 震災画報
著作者等 吉野 孝雄
宮武 外骨
書名ヨミ シンサイ ガホウ
シリーズ名 ちくま学芸文庫 ミ21-1
出版元 筑摩書房
刊行年月 2013.8
ページ数 253p
大きさ 15cm
ISBN 978-4-480-09567-1
NCID BB13185318
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全国書誌番号
22311434
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言語 日本語
出版国 日本
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