治安維持法 : なぜ政党政治は「悪法」を生んだか

中澤俊輔 著

言論の自由を制限し、戦前の反体制派を弾圧した「稀代の悪法」。これが治安維持法のイメージである。しかし、その実態は十分理解されているだろうか。本書は政党の役割に注目し、立案から戦後への影響までを再検証する。一九二五年に治安維持法を成立させたのは、護憲三派の政党内閣だった。なぜ政党は自らを縛りかねない法律を生み、その後の拡大を許したのか。現代にも通じる、自由と民主主義をめぐる難問に向き合う。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 「危険思想」の発見(治安維持法をめぐる四者
  • 明治・大正の思想問題
  • 過激社会運動取締法案の挫折)
  • 第2章 治安維持法の成立(「日ソ国交樹立」と「アメとムチ」
  • 起草と反対運動
  • 審議)
  • 第3章 迷走する「結社」取り締まり(「赤化宣伝」
  • 京都学連事件
  • 三・一五事件)
  • 第4章 一九二八年の改正(緊急勅令案の諮詢まで
  • 緊急勅令の承認まで
  • 改正治安維持法の運用)
  • 第5章 膨張の一九三〇年代(転向
  • 再改正の挫折
  • 膨張の過程)
  • 第6章 新治安維持法と戦争(太平洋戦争下の治安維持法
  • 植民地への適用)
  • 終章 終焉、そして戦後(罪と罰
  • 治安維持法が残したもの)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 治安維持法 : なぜ政党政治は「悪法」を生んだか
著作者等 中澤 俊輔
書名ヨミ チアン イジホウ : ナゼ セイトウ セイジ ワ アクホウ オ ウンダカ
シリーズ名 治安維持法 2171
中公新書 2171
出版元 中央公論新社
刊行年月 2012.6
版表示 再版
ページ数 277p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-12-102171-7
NCID BB09460441
BB10153122
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全国書誌番号
22141293
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言語 日本語
出版国 日本
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