嶺秀樹 著
「絶対無」をめぐる西田幾多郎と田辺元の論争は、明治以後のわが国における哲学史の貴重なドキュメントであり、西洋哲学の伝統に対峙しうる独創的な思想を展開せしめた契機であった。本書では、西田や田辺の思想の根本にある「絶対無」の概念がどのような哲学的可能性をもっているのかを、西田と田辺の論争および、彼らとカントやヘーゲルなど西洋哲学の泰斗との対話を通して詳細に検証する。
「BOOKデータベース」より
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