日本の高齢者の五%はうつ病と聞いたら、あなたは驚くだろうか?-実際、うつ病と躁うつ病で治療を受ける約一〇〇万人の患者のうち、六十代以上が四割を占める。さらに同じ一〇〇万人もの高齢者が、うつ病なのに見過ごされて放置状態というのだ。本書は「老年精神医学」の専門家が、認知症と誤解されがちな"老人性うつ"の実態から、早期発見と治療までを平易に解説。若い人や中高年には見られない高齢者特有のうつ症状など、「おかしいな?」と周りが感じたら、"ボケ"よりも先に"老人性うつ"を疑うべきだ。
「BOOKデータベース」より