「伝える」ことと「伝わる」こと

中井久夫 著

精神の解体を途中で食い止めるものに妄想がある。精神が、解体か分裂かの危機に瀕した時、比較的ましな方として分裂を選ぶのではないか…バベルの塔を比喩にして精神=身体を論じた「解体か分裂か」。統合失調症を中心に精神疾患の発病過程、臨界期、回復期への新たな視点を提起した「精神科の病いと身体」、「統合失調症者における「焦慮」と「余裕」」。他に描画治療論、言語論、心のケアなど、著者がもっとも活発に著作・翻訳活動に励んだ1980年代を中心に22編の論文・エッセイ等を収める。阪神・淡路大震災後の都市論を語った磯崎新との対談『都市、明日の姿』を併録。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1(統合失調症患者の回復過程と社会復帰について
  • 精神科の病いと身体-主として統合失調症について ほか)
  • 2(精神病水準の患者治療の際にこうむること-ありうる反作用とその馴致
  • 統合失調症者の言語-岐阜精神病院での講演 ほか)
  • 3(関係念慮とアンテナ感覚-急性患者との対話における一種の座標変換とその意味について
  • 禁煙の方法について-私的マニュアルより ほか)
  • 4(私の日本語作法
  • 翻訳に日本語らしさを出すには-私見 ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 「伝える」ことと「伝わる」こと
著作者等 中井 久夫
書名ヨミ ツタエル コト ト ツタワル コト
シリーズ名 中井久夫コレクション ナ16-6
ちくま学芸文庫 ナ16-6
出版元 筑摩書房
刊行年月 2012.2
ページ数 412p
大きさ 15cm
ISBN 978-4-480-09364-6
NCID BB08286305
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全国書誌番号
22077923
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言語 日本語
出版国 日本
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