20世紀思想を読み解く : 人間はなぜ非人間的になれるのか

塚原史 著

「人間」とは、自由で平等な近代社会を作るための発明品だった。そして、それは理性的で主体性をもつ個人のはずだった。ところが、巨大化し機械化する都市の孤独のなかで、この人間たちは気づかされる。「理性と主体性のある「私」なんて嘘だったんだ!」このときから「人間」は「非人間的」な存在へと急速に劇的に変貌していった。「自由な個人」から「全体主義的な群衆」へ、「理性的な主体」から「無意識に操られる客体」へ。何がどのようにして起こったのか。その思想的背景を、キィワードごとに、壮大なスケールで描きだす「非人間」化の歴史。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 文庫版序文に代えて-3・11のクロニクル
  • はじめに-「人間」という逆説
  • 序章 アウシュヴィッツへの旅
  • 第1章 全体-個から全体へ
  • 第2章 無意味-アヴァンギャルドからファシズムへ
  • 第3章 未開-岡本太郎「太陽の塔」の謎
  • 第4章 無意識-理性から狂気へ
  • 終章 幼年期の終わりを越えて
  • アフタートーク メディア-現実とイメージの逆転

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 20世紀思想を読み解く : 人間はなぜ非人間的になれるのか
著作者等 塚原 史
書名ヨミ 20セイキ シソウ オ ヨミトク : ニンゲン ワ ナゼ ヒニンゲンテキ ニ ナレルノカ
書名別名 人間はなぜ非人間的になれるのか
シリーズ名 ちくま学芸文庫 ツ6-2
出版元 筑摩書房
刊行年月 2011.11
ページ数 306p
大きさ 15cm
ISBN 978-4-480-09414-8
NCID BB07328851
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全国書誌番号
22037467
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言語 日本語
出版国 日本
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