人格と人権 : キリスト教弁証学としての人間学  上

大木英夫 著

第二次大戦の敗戦に至るまで、日本にはキリスト教的な「人格」概念は知られていなかった。戦後、日本国憲法の制定により初めて導入された「人権」理念とそれを支える「人格」概念は、日本人の内面まで本当に浸透したのだろうか。日本における「人間」理解と自覚をめぐり、キリスト教的真理の弁証の道としての人間学を論じる。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 「地の基ふるい動く」ただ中から-序にかえて
  • 第1部 序論 この時代の内面にある「人間」の問題(われわれの時代、われわれの国
  • 弁証学のための「言葉」の獲得(1)原爆体験から発出した言葉-永井隆
  • 弁証学のための「言葉」の獲得(2)キリスト教の哲学的弁証-田辺元)
  • 第2部 新しい弁証学への道「人格」理念の明証(明治維新と日本近代化の問題
  • 「神々の死」と「天皇の人間宣言」のもたらした「たましい」の問題-折口信夫の『神やぶれたまふ』の歌、そして三島由紀夫の『英霊の声』
  • 古代教会の弁証学-それによって死ぬことも生きることもできた思想
  • アウグスティヌス弁証学としての人間学の古代的モデル-"deus et anima"(「神とアニマ=たましい」)
  • 現代状況への立ち還り-第一次世界大戦後から第二次世界大戦へ
  • 日本における人間学の問題-和辻哲郎の「人間学」
  • 戦後日本における人格的共同体形成への問い
  • 弁証学としての人間学 総括)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 人格と人権 : キリスト教弁証学としての人間学
著作者等 大木 英夫
書名ヨミ ジンカク ト ジンケン : キリストキョウ ベンショウガク ト シテノ ニンゲンガク
巻冊次
出版元 教文館
刊行年月 2011.7
ページ数 353p
大きさ 22cm
ISBN 978-4-7642-7329-0
NCID BB06459275
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全国書誌番号
22016621
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言語 日本語
出版国 日本
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