下級武士の米日記 : 桑名・柏崎の仕事と暮らし

加藤淳子 著

桑名と柏崎に、離れて暮らした武士の親子があった。父は桑名で米蔵の出庫係、息子は柏崎で年貢の取り立て係として、それぞれ米に関わる仕事に就いていた。この二人が、十年にわたり、子供の成長、旅、暮らし、そして仕事の詳細を記し、交換し続けたのが、幕末の第一級史料、『桑名日記』『柏崎日記』である。膨大な量の史料の読み解きから、下級武士の仕事と生活が見えてくる。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 柏崎日記と桑名日記
  • 赤ん坊連れの百里旅-桑名から柏崎へ
  • 金庫番から村回りへ-勝之助の業務 柏崎
  • 股引き半纏で、検地と検見-地方の業務 柏崎
  • 給与米は品切れ-平大夫の業務と家庭生活 桑名
  • 豆腐一丁も「つけ」-収入と支出 柏崎
  • 米を売る侍-平大夫と周辺の経済生活 桑名
  • まことにいやな勤めなり-公事方業務と勝之助 柏崎
  • 消えた皮算用-天保の改革の余波
  • 水野忠邦、失脚の日-勝之助の江戸出張 柏崎
  • お見舞米、運送準備の旅-柏崎〜松代往復
  • 離婚多発の柏崎-近隣・同僚、町と村の人々
  • 十歳で「四書」素読完了-桑名と柏崎の教育
  • 宴会やつれ-柏崎と桑名の相互儀礼
  • 柏崎と桑名の季節と行楽
  • さまざまな病い-種痘以前のこと
  • すじかい侍-武士の非行と処分 桑名
  • 三角便と直接便-情報の伝達
  • 候文と会話体と-文体・語法・用語
  • 戊辰戦争をかいくぐった日記

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 下級武士の米日記 : 桑名・柏崎の仕事と暮らし
著作者等 加藤 淳子
書名ヨミ カキュウ ブシ ノ コメ ニッキ : クワナ カシワザキ ノ シゴト ト クラシ
シリーズ名 平凡社新書 591
出版元 平凡社
刊行年月 2011.6
ページ数 278p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-582-85591-3
NCID BB05960850
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全国書誌番号
21961491
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言語 日本語
出版国 日本
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