梶井基次郎, 中谷孝雄, 北條民雄 著

朝遅く、宿の窓辺に閃々と降り注ぐ光の中で、冬の蠅は手を摩りあわせ、弱よわしく絡み合う。-透明感溢れる文章が綴られた美しい療養地の情景が、冷酷な真理を際立たせる、梶井基次郎『冬の蠅』。「初めて春に逢ったような気がする」そううそぶいた級友の岡村は自死を遂げた。-若者の胸に去来する青春の光と陰を描いた、中谷孝雄『春の絵巻』。「癩病」を患い虚無に浸る尾田は同病の義眼の男に出会い、その死生観を大きく揺さぶられる(北條民雄『いのちの初夜』)。真摯に生き、紡ぎだされたもう一つの青春。

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名
著作者等 中谷 孝雄
北条 民雄
梶井 基次郎
書名ヨミ シロ
シリーズ名 百年文庫 68
出版元 ポプラ社
刊行年月 2011.3
ページ数 153p
大きさ 19cm
ISBN 978-4-591-12156-6
NCID BB05280903
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全国書誌番号
21918404
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言語 日本語
出版国 日本

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