永遠平和のために

カント 著 ; 高坂正顕 訳

世界の恒久的平和はいかにしてもたらされるべきか。カント(1724‐1804)は、常備軍の全廃、諸国家の民主化、国際連合の創設などの具体的提起を行ない、さらに人類の最高善=永遠平和の実現が決して空論にとどまらぬ根拠を明らかにして、人間ひとりひとりに平和への努力を厳粛に義務づける。あらためて熟読されるべき平和論の古典。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 この章は、国家間の永遠平和のための予備条項を含む(将来の戦争の種をひそかに保留して締結された平和条約は、決して平和条約とみなされてはならない
  • 独立しているいかなる国家(小国であろうと、大国であろうと、この場合問題ではない)も、継承、交換、買収、または贈与によって、ほかの国家がこれを取得できるということがあってはならない。
  • 常備軍(miles perpetuus)は、時とともに全廃されなければならない。
  • 国家の対外紛争にかんしては、いかなる国債も発行されてはならない。
  • いかなる国家も、ほかの国家の体制や統治に、暴力をもって干渉してはならない。
  • いかなる国家も、他国との戦争において、将来の平和時における相互間の信頼を不可能にしてしまうような行為をしてはならない。)
  • 第2章 この章は、国家間の永遠平和のための確定条項を含む(各国家における市民的体制は、共和的でなければならない。
  • 国際法は、自由な諸国家の連合制度に基礎を置くべきである。
  • 世界市民法は、普遍的な友好をもたらす諸条件に制限されなければならない。
  • 永遠平和の保証について
  • 永遠平和のための秘密条項)

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 標題
  • 目次
  • 解説 / 3
  • 第一章 國家間における永遠平和の爲の豫備條項を含む / 13
  • 第二章 國家間における永遠平和の爲の確定條項を含む / 23
  • 第一追加條項 永遠平和の保證について / 43
  • 第二追加條項 永遠平和の爲の祕密條項 / 56
  • 附録
  • 一 永遠平和の見地よりせる道徳と政治との不一致について / 60
  • 二 公法の先驗的概念による政治と道徳との合致について / 79
  • 註 / 91

「国立国会図書館デジタルコレクション」より

この本の情報

書名 永遠平和のために
著作者等 Kant, Immanuel
宇都宮 芳明
高坂 正顕
カント
書名ヨミ エイエン ヘイワ ノ タメニ
シリーズ名 岩波文庫 ; 3739
出版元 岩波書店
刊行年月 昭和24
版表示 40刷改版
ページ数 102p
大きさ 15cm
ISBN 4003362594
NCID BB00517481
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全国書誌番号
46009335
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
原文言語 ドイツ語
出版国 日本
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