傷はぜったい消毒するな : 生態系としての皮膚の科学

夏井睦 著

ケガをしたら、消毒して乾かす、が世間の常識。しかし著者によれば、消毒は「傷口に熱傷をかけるような行為」だという。傷は消毒せず、乾燥させなければ、痛まず、早く、しかもきれいに治るのである。著者は、今注目の「湿潤治療」を確立した形成外科医である。その治癒効果に驚いた医師らにより、湿潤治療は各地で広まっている。しかし肝心の大学病院などでは相変わらず、傷やヤケドを悪化させ、治りを遅らせ、患者に痛みと後遺症を強いる旧来の治療が行われている。なぜ、医学において生物学や科学の新しい成果は取り入れられないのか。本書では医学界の問題点も鋭く検証。さらに、生物進化の過程をたどりつつ見直した、皮膚という臓器の持つ驚くべき能力について、意欲的な仮説を展開しながら解説する。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 なぜ「消毒せず、乾かさない」と傷が治るのか
  • 第2章 傷の正しい治し方
  • 第3章 ケガをしたら何科に行く?
  • 第4章 私が湿潤治療をするようになったわけ-偶然の産物
  • 第5章 消毒薬とは何か
  • 第6章 人はなぜ傷を消毒し、乾かすようになったのか
  • 第7章 「化膿する」とはどういうことか
  • 第8章 病院でのケガの治療-ちょっと怖い話
  • 第9章 医学はパラダイムの集合体だ

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 傷はぜったい消毒するな : 生態系としての皮膚の科学
著作者等 夏井 睦
書名ヨミ キズ ワ ゼッタイ ショウドクスルナ : セイタイケイ ト シテノ ヒフ ノ カガク
シリーズ名 光文社新書 411
出版元 光文社
刊行年月 2009.6
ページ数 301p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-334-03513-6
NCID BA90379741
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全国書誌番号
21616354
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言語 日本語
出版国 日本
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