金属は、強く、加工しやすい、他の金属と組み合わせて多種多様な合金をつくることができるなど、優れた特性を持っている。その特性をいかして現代生活のあらゆる分野で使われている金属は、最もリサイクルに適した材料でもあり、使用済みの製品から金属を分離し、素材として再生させる試みが、すでに各所で行われている。本書は、「持続可能な循環型社会」構築のため、使用済み製品も資源として位置づける「都市鉱山」「人工鉱床」の考え方を提案してきた著者らが、東北大学での講義をもとに、地下資源(鉱石)から金属素材へ、さらに使用済み製品から金属素材を再生するプロセスを、環境問題にもふれながら、わかりやすく解説したものである。
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