村田路人 著
琵琶湖に水源をもち、大阪湾に注ぐ近畿最大の河川である淀川をいかに治めるかは、古代以来、その時どきの政権担当者が直面した国家的重要課題であった。とくに、近世においては、その最下流部に位置していた重要都市大坂の発展と保全を図りつつ、淀川の治水システムを確立させる必要があった。本書では、豊臣政権期および江戸時代における淀川治水の実態を、畿内河川整備事業の展開、堤防維持システムである国役普請制度の確立過程、日常的な河川管理制度のあり方などの側面から検討してみたい。
「BOOKデータベース」より
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