『おくのほそ道』時空間の夢

堀切実 著

四〇〇字詰め原稿用紙にしてわずか四〇枚ほどの『おくのほそ道』はどういう点で日本を代表する名作といえるのか。それを探るために、文学としてのアプローチをはじめ、史学・民俗学・宗教学・認知科学などの成果を取り入れ、漂泊観・文学空間をキーワードに広く文化史的にこの作品を分析する。連句の展開との相似という視点では"曖昧の美学"の追究、"意味の焦点"の連続性を提示し、外国文学や映像文化などとの比較文化論の観点からは"漂泊遍歴民"ではない"遍歴遊行民"としての芭蕉を浮き彫りにするなど、さまざまな方法を通して、『おくのほそ道』は日本人の精神の基本にかかわる言語空間である、ということを明らかにする。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部 『おくのほそ道』と日本文化論(『おくのほそ道』序章の漂泊観
  • 『おくのほそ道』の文学空間-短詩型的紀行文学としての特質
  • 『おくのほそ道』を連句的に読む-主題・構成論へ向けて)
  • 第2部 比較文化論の視点から(芭蕉とアンデルセン-『おくのほそ道』の比較文学的考察
  • 遊行と漂泊-芭蕉と金笠
  • マンガ『おくのほそ道』論-言語文化と表象文化)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 『おくのほそ道』時空間の夢
著作者等 堀切 実
書名ヨミ オク ノ ホソミチ ジクウカン ノ ユメ
シリーズ名 奥の細道 39
角川叢書 39
出版元 角川学芸 : 角川グループパブリッシング
刊行年月 2008.5
ページ数 233p
大きさ 20cm
ISBN 978-4-04-702139-6
NCID BA85868250
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全国書誌番号
21422919
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言語 日本語
出版国 日本
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