新式算術講義

高木貞治 著

数とはなにか?無理数とはなにか?何のためのものか。「量の数値を供給すべしとの要求に応ぜんが為なり」「無理数の定義は天上より落下せるに非ざること明なり」。耳にも心地よい、歯切れのよい文体で著者は明快に論を進める。当時、解析学の至近の課題はその厳密化であった。デデキントやカントールの最新理論に伍して、独自の観点から、ヒルベルトの『幾何学基礎論』に範をもとめて数を論じたい。数の概念の背景に量の概念を配置する、それがアイデアだった。世界的な数学者となる著者の、日本近代数学黎明期の解析学基礎。表記は原書尊重。著者小伝と懇切な解説を付す。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 自然数の起源
  • 第2章 四則算法
  • 第三章 負数、四則算法の再審
  • 第4章 整除に関する整数の性質
  • 第5章 分数
  • 第6章 分数に関する整数論的の研究
  • 第7章 四則算法の形式上不易
  • 第8章 量の連続性及無理数の起源
  • 第9章 無理数
  • 第10章 極限及連続的算法
  • 第11章 冪及対数

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 新式算術講義
著作者等 高木 貞治
書名ヨミ シンシキ サンジュツ コウギ
シリーズ名 ちくま学芸文庫
出版元 筑摩書房
刊行年月 2008.5
ページ数 362p
大きさ 15cm
ISBN 978-4-480-09146-8
NCID BA85797389
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全国書誌番号
21490530
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言語 日本語
出版国 日本
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