本書は、教育の問題を考えるときの、大きな見取り図を提供しようとするものである。まず第1部では、そもそも教育とは何か、という最も基本的な問題を考える。その際、なるべく身近なところから、具体的に考えてみるために、文字や言葉を手がかりにした。第2部で、学校とは何かということを考えてみる。学校教育をめぐる問題が、今最も取り上げられているが、法律や制度や教育内容、あるいは、そもそも学校はどういう理由で社会に誕生したのかなど、学校の全体像が把握できるように留意した。そして第3部では、国家の教育政策はどのようにきめられるのかについて学ぶ。
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