竹内敏晴 著
音がない。両耳が聞こえない…。十六歳で右耳の聴力を獲得しても、何を語ればよいのかわからなかった。手探りで、ことばを見つける。それを声にして語り出す。だが、声にするには、まず息を吐かなければならない。本書では、ふだん自覚することのない、声として発されるまでのことばの胎動を見つめる。息を吐くとは、相手にとどく声とは、そして、ことばとは何か。著者自身の体験を交えて語られる声とことばをめぐるドラマ。
「BOOKデータベース」より
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