思想の中の数学的構造

山下正男 著

レヴィ=ストロースが"発見"した親族の基本構造は、まさに現代数学の「群論」そのものであった。それは20世紀の構造主義が、ヨーロッパの正統の流れを、すなわち古代ギリシアにおける思弁と数学の幸福な結合を、現代に"再発見"したことを意味した。そこから見えてくるものは何か。プラトンのイデア数、ライプニッツの予定調和説、カントの認識論、ヘーゲルの解析学/歴史観、ニーチェやオルテガの遠近法主義、フッサールの現象学、さらに、中国周代の易に見る二進法、孟子における階級と関数概念など、精緻な数学的アプローチと該博な知見から生みだされた、ユニークな比較思想史的論考。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 構造の学とその応用(かたち、形式、構造
  • 科学思想のキー・ワードとしての外延
  • 人文科学における群論の使用)
  • 2 数学と思想の構造的共通性(数学と哲学における生成の概念
  • 歴史観の数学的モデル
  • 遠近画法と遠近法主義 ほか)
  • 3 数学的構造と社会イメージ(比の思想の社会的背景
  • 比例の思想と階級の思想
  • 関数概念の原初的形態 ほか)

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この本の情報

書名 思想の中の数学的構造
著作者等 山下 正男
書名ヨミ シソウ ノ ナカ ノ スウガクテキ コウゾウ
シリーズ名 ちくま学芸文庫
出版元 筑摩書房
刊行年月 2006.11
ページ数 386p
大きさ 15cm
ISBN 4480090185
NCID BA79180996
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全国書誌番号
21168471
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言語 日本語
出版国 日本
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