軽度発達障害を含む特別支援教育を支える学問として、「応用行動分析学」が最も優れている。なぜなら、著者の一八年の養護学校教員生活の中で「この先生はすごいなあ」という名人は、ほとんど応用行動分析学を根拠にした支援を実践していたから。そこで、日本の文化や特別支援教育現場の文脈に即して、誰もが応用行動分析学の原理や研究成果を享受できる新しい支援システムを作ろうと考えた。それが、ユニバーサルデザイン「支援ツール」だ。本書は子どもたちの可能性を引き出し、そして支援者に役立つ「物理的な弁別刺激、刺激プロンプト」、「手がかりツール」となる一冊である。
「BOOKデータベース」より