丹辺宣彦 著
日本はじめ現在の先進諸国では、見かけ上の「豊かさ」とは裏腹に、成因を異にする多様な階層格差が深刻な社会問題群を生み出している。これらの格差と問題群に対し、経済的利害に傾斜した従来の階級論が説明能力を失っていることは既に明らかだ。変化する階層構造のなか個人はいかにして他者とむすびつくのか?またそうした集合性はどのように社会的威力を発揮しうるのか?マルクスとヴェーバーの物象化概念の裡に、これまで見落とされていた集団形成の論理を辿り、現代社会学の欠落に挑む力作。
「BOOKデータベース」より
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