現在、13億の民を抱える中国。日本の10倍という巨大マーケットをバックに、中国は独自の技術規格を策定しはじめた。それは携帯電話から無線LAN、次世代DVDまで非常に多岐にわたっている。言うまでもなく、中国の規格が世界標準になれば、日本は中国に多額の特許料を支払う羽目になる。それは、日本が単なる中国の下請け国家に成り下がってしまうのと同義である。いま目覚めなければ、日本に復活の道はなくなるが、当事者たる政府にも日本企業にも、まるで危機感がない。このままで、本当に日本は「技術立国」を維持できるのか?本書は、中国の秘められた技術覇権戦略を明らかにし、日本が取るべき道を示唆する。
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