IT先進国のアメリカでは、IT時代の変化がわが国より早く始まっている。しかし最先端を行くIT化が実用化されている一方では、効率化、低コスト化に逆行するようなコミュニケーション、サービスが見直されてきている。特に流通・サービス業ではIT化に十分対応する一方では、価格競争から品質競争、サービス競争を強化して、消費者志向の変化に対応している。アメリカの流通業界では、特に2000年代に入ってからこの傾向が強くなっている。本書はこうした視点に立った、21世紀に入ってからのアメリカの流通業動向である。それも日本の新聞、雑誌にも載るような大手流通業ばかりではなく、ローカルで、ウォルマートにも負けず頑張っている中小流通業の事例を多く取り上げた。
「BOOKデータベース」より