権力を監視し批判する役割を担っていたはずのマスコミが、巨大メディア産業と化し、権力との距離を見失ってはいないか?メディア組織の中で働くジャーナリストが、ジャーナリストである前に、メディア企業人に成り下がってはいないか?市民の目線に立ち、市民の声を伝えることを自覚すべきジャーナリズムが、市民からの厳しい視線に囲まれて、立ち往生してはいないか?不信と逆風にさらされる中、再度、公権力とメディアとの距離を点検してみよう。企業の中で組織に埋没しない組織ジャーナリストたちの葛藤、徒手空拳で権力と格闘するフリージャーナリストたちの格闘に注目してみよう。
「BOOKデータベース」より