有機化学というと、長くて紛らわしい名前がたくさん出てくる、という印象があるだろう。しかし、それは誤解である。有機化合物の名前は、じつはルールに従ってつけられている。長く紛らわしい名前にも意味があり、そのルールを知っていれば、名前を聞いただけで、どのような化合物かがわかるようになっている。本書では、名前のルールはもちろん、有機化学の基礎であるσ結合やπ結合など、これまで難しいと思っていた有機化学のことを、理解しやすい文章とイラストでしっかりと解説した。さらに本書は、有機化学の体系を保持しているので、専門の教科書の理解にも通用するようになっている。
「BOOKデータベース」より