太平洋

増田義郎 著

地表の三分の一を占める太平洋は、古代から開かれた海だった。マゼランをはじめとするヨーロッパの航海者たちよりはるか以前に、東南アジアから小さな舟で渡ってきた人々がつぎつぎと島々に居住し、おそらくは南アメリカにまで達していた。こうして彼らがつくりあげた南海の楽園に、白人たちが乱入して、掠奪と搾取をくりかえし、また、疫病や酒や銃火器をもたらしたため、太平洋は荒廃した。本書は、「大航海時代」研究の創始者が、太平洋本来の住民の歴史から説きおこし、西欧列強による探検、植民地化、帝国主義分割、そしてアメリカの核基地化した現在にいたるまでのダイナミックな歴史を、日本人の観点から力強く描きだした、太平洋が主役の画期的な通史である。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • プロローグ 開かれた海・太平洋
  • 第1章 太平洋に栄えた文明-オセアニアの先史時代
  • 第2章 太平洋の発明-マゼランとその後継者たち
  • 第3章 マニラのガレオン船-太平洋に向く日本の眼
  • 第4章 姿をあらわした太平洋-キャプテン・クックまで
  • 第5章 捕鯨船員、貿易商人、伝道者
  • 第6章 コプラ、サトウ、鉱石-資本主義時代の太平洋
  • 第7章 太平洋分割
  • 第8章 南洋-ふたたび太平洋へ
  • 第9章 日米対決
  • エピローグ 太平洋時代のオセアニア

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 太平洋
著作者等 増田 義郎
書名ヨミ タイヘイヨウ : ヒラカレタ ウミ ノ レキシ
書名別名 開かれた海の歴史
シリーズ名 集英社新書
出版元 集英社
刊行年月 2004.12
ページ数 236p
大きさ 18cm
ISBN 4087202739
NCID BA70042439
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
20710450
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
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