「情報社会・学」は、「情報学」一般でも「情報の社会学」でもない。知識と産業の発展に伴う個人のエンパワーメントがもたらす新しい行動原理と、そこから創発してくる新たな社会秩序の形を予想すると共に、そのガバナンスの方策を学際的に解明するのが「情報社会・学」の使命だ。これまで数世紀単位の時間・空間軸の中で、文明の分類、近代文明の特徴づけ、日本近代化の見直しなどを考察してきた著者が、いよいよ本書で情報社会自体の分析に挑戦する。次なる文明への進化をも見据えた『情報文明論』『文明の進化と情報化』に続く見逃せない論考。
「BOOKデータベース」より