晩年の思想

三光長治 著

「ワーグナーに近づこうとする者は、相手が一筋縄では行かない難物であることを肝に銘じてかかららねばならない」-バイロイト時代のワーグナーは、ショーペンハウアーの影響下に、人類の退廃および再生を論じ、共苦の思想を表明する一方、アーリア主義やインド熱などにも身を委ねた。ワーグナー晩年の、熟成と隣り合う矛盾・陥穽を深く読み取るとともに、アドルノという難物にも、そのテルミノロギー(用語)から理解の道筋をつけようと試みる。著者の、芸術と哲学のテクスト読解の熟成を示し、新たな精神的境地を拓く。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • アドルノ再読-ワーグナーと小林秀雄をめぐって
  • ミメーシス-アドルノのキイ概念をめぐって
  • 非凡な思想家の誕生のドラマ
  • ハイデガーの覇権に挑戦
  • ベートーヴェンとヘーゲルを通底するもの
  • 『不協和音』
  • ワーグナー受容の現在-反ワーグナーの系譜を踏まえて
  • 十九世紀を代表する芸術家
  • エピファニー-神威の一撃
  • ヴェルズングの物語-『ヴァルキューレ』第一幕を中心に〔ほか〕

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 晩年の思想
著作者等 三光 長治
書名ヨミ バンネン ノ シソウ : アドルノ ワーグナー キョウカ ナド
書名別名 アドルノ、ワーグナー、鏡花など
シリーズ名 《思想・多島海》シリーズ
出版元 法政大学出版局
刊行年月 2004.9
ページ数 327, 4p
大きさ 20cm
ISBN 4588100025
NCID BA68964054
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
20694629
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想