本書では臓器別ではなく検査目的、検査手技や検査手段、検体の違いなどから種々の検査を分類することによって検査手技や検体の共通性に基づく検査方法の理解を促す工夫を試みた。また、看護師は臨床検査の適応をはじめ意義・目的や方法を十分理解することも重要である。これによって患者に対する検査の必要性と方法が説明でき、患者の不安を少しでも軽減させ、医師への援助がスムーズにできるからである。それぞれの項目で前半では、検査の適応や意義を簡潔に解説し、後半では検査手順と看護ケアに関して具体的に述べている。実際の検査に際して十分実用に供することができることを目的としている。
「BOOKデータベース」より