初版を出してから、いくつかの法律の改正が行われた。たとえば、「医師法等の一部を改正する法律」(2001年7月施行)では、医療従事者の免許に対する規制が緩和され、業務の内容に応じて、言語聴覚障害者らにも免許が与えられることになった。また、「保健婦助産婦看護婦法の一部を改正する法律」(2002年3月施行)では、名称がそれぞれ、「保健師」「助産師」「看護師」に統一された。本書では、これらの改正にあわせて記述を改めた。さらに、「輸血拒否」(最高裁平成12年2月29日判決)や「病名の告知」(最高裁平成14年9月24日判決)などに関して、最高裁の新しい判断が示された。いずれも、「患者の権利」に関わる重要な判決である。本書では、これらについても検討を加えた。また、「医療事故」についても、できるだけ最新の判例を追加した。
「BOOKデータベース」より