本書は筆者らが虎の門病院内分泌代謝科で研修医に行った講義や、他科からの問い合わせに対するアドバイスなどを骨子として書きあげたものである。またわれわれの足らない分野は、各専門科の先生方の執筆もお願いし、より広い分野からの記載の充実につとめた。糖尿病治療、とくにインスリン療法、合併症治療に関しては、多くの指針が示されているが、本書では、できるだけ簡潔で実用的な内容を心がけ、記載もマニュアルの形式をとった。したがって、本書の構成は、糖尿病の際の種々の病態の評価に始まり、一連の治療手順を具体的、かつ多段階的に述べている。
「BOOKデータベース」より