再生医療ビジネスへの企業の参入が顕著になってきている。例えば、角膜や心筋の再生を目指す企業は、細胞シート工学の技術を活かして、角膜の再生や虚血性心疾患のための心筋パッチなどを開発している。再生骨の分野では、大阪のベンチャー企業がハイドロキシアパタイトを足場として非吸収性の人工骨「ネオボーン」の販売を開始している。さらに、コンバインドセラピー(複合治療)を提唱し,遺伝子治療と細胞移植を併せて展開するカルディオにも注目が集まっている。本書では,このような多くの企業を取材し、実用化への可能性、課題等を探り、再生医療が今なぜ必要なのかの検証を試みている。
「BOOKデータベース」より