本書のテーマは、社会福祉基礎構造改革、まちづくり、交通バリアフリー、介護保険、性問題、ソーシャルワーカーの専門職性と多岐にわたっている。1章は、今日のもっとも重要課題である社会福祉基礎構造改革を点検しながら、福祉システムの解明にアプローチしている。次に福祉のまちづくり、交通バリアフリーをテーマにして、2章、3章で間接援助技術における基本姿勢を探求している。4章は介護保険と地域ケアという、いわば間接援助と直接対人援助が重複する部分として押さえ展開した。5章は直接援助を支える理念の検証のために、性問題を取り上げセクシャリティとジェンダーの視点で照射した。6章は、学生がソーシャルワーカーとして社会に巣立っていくためには、教育の場でソーシャルワーカーとしてのアイデンティティを形成することが必要だと考え、その方法の解明を試みた。
「BOOKデータベース」より