英国で生まれた「クリニカルガバナンス」とは、医療に従事する個人またはチーム単位を基礎とする人材開発プランの実践を通し、医療サービスの品質改善とサービス提供のための資源の充実を図ることを目的としている考え方である。日本の医療改革にも「クリニカルガバナンス」は有用であり、効果的な教育研修制度や現場の継続的質改善の取り組みなど、仕組みづくりには不可欠なものといえる。本書では、「クリニカルガバナンス」を専門能力開発と医療サービス向上に関する要素として、14のテーマに分け、経営者をはじめ、管理者および各職員が医療現場で、何を目標に、どのような行動計画を立て、どのように実行するか。そして、その成果を評価し、継続的に改革をすすめる際に必要なプログラムを、わかりやすく解説している。
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